商品写真を撮った後にも公開用の画像として整える作業は残ります。写真ごとに明るさが違い、商品の周りの余白もそろっていない状態ではECの商品ページや販促画像に並べたときに統一感が出にくくなります。
Adobeは2026年9月24日、Google Geminiの会話からAdobeの画像編集・デザイン機能を使える連携を発表しました。Adobe for Google Geminiでは、Geminiに依頼内容を伝えると、Adobe側の機能を呼び出して写真の調整やデザイン作成を進められます。
注目したいのは、新しい画像を一から生成するだけではない点です。手元の商品写真を整えたり、一つの販促デザインを投稿先に合わせて作り分けたりする仕事にも関係します。記事では、Gemini内で扱う画像編集とデザイン作成に絞ります。
目次
商品写真の明るさや余白をそろえる
Adobeの説明では、Geminiから商品写真をアップロードして求める仕上がりを会話で伝える使い方が紹介されています。Adobeの機能は照明や色の調整に加え、複数写真の切り取り方をそろえる作業や商品ページ・販促物向けの仕上げに使えるとされています。
例えば同じマグカップを数枚撮影しても仕上がりがそろわないことがあります。ある写真は暗い。別の写真は商品が大きく切り取られている。さらに別の写真は余白が広すぎる。担当者はGeminiの会話でAdobeを呼び出し、写真を渡して明るさや余白をそろえたいと依頼できます。
ここでの中心は、商品そのものを別物に変えることではありません。販売する商品の色・形・柄を保ったまま、掲載しやすい写真へ整える作業です。公式情報は、完全自動で全写真が正確にそろう保証を示していません。商品の色や形が必ず保たれる保証も示していません。公開用に使う前には、実物と違って見えないかを確認する必要があります。
一つのデザインを、SNS用に作り分ける
Adobeはブランドやメッセージを保ちながらSNS向けのバリエーションを作れることも説明しています。同じキャンペーン画像でも掲載場所によって見せたい範囲や文字の置き方が変わります。正方形では商品と見出しを横に近い配置で見せ、縦長では商品を下に置いて上部に文言をまとめる作り分けが考えられます。
この作業は単に画像を引き伸ばすこととは違います。商品写真と短いキャンペーン文言、ブランドカラーを保ちながら掲載先に合わせて配置を変える作業です。公式情報では特定のSNSサイズへ完全対応することは説明されていません。自動投稿まで行うことも説明されていません。作れるのは投稿に使う画像の候補であり、SNSへの公開作業とは分けて考えます。
テンプレートを使う流れもあります。Adobe Expressはテンプレートを使って販促画像などを作るツールです。GeminiからAdobeを呼び出し、キャンペーン内容や雰囲気を伝えます。そこからExpressのデザインを探して文章や画像や色を調整する使い方が示されています。日々のSNS運用や販促物づくりでは、白紙から作る前の案出しや媒体別の初稿作成に関係します。
使い始める前に確認すること
Adobe in Geminiは、2026年9月24日の発表時点で世界展開が始まった機能です。Adobeの発表では、すべてのGeminiプランで利用できると説明されています。一方、公式ヘルプでは、Adobe for Google GeminiはAdobeの貿易コンプライアンスで制限される地域を除いて提供され、現時点の対応言語は英語のみとされています。
利用にはGoogle GeminiのアカウントとAdobeアカウントが必要です。Gemini側でAdobeの接続を有効にし、Adobeアカウントでサインインします。Adobeアカウントは無料で作成できると説明されていますが、無料アカウントでAdobeのすべての編集機能を無料かつ無制限に使える、という意味ではありません。
料金や利用回数は一律ではありません。Gemini側のプランやAdobe側の認証状態、使う機能によって変わる可能性があります。AdobeのFAQでも、一部の機能には対象となるAdobeサブスクリプションが必要になる場合があると説明されています。会社の管理下にあるアカウントで使う場合は、個人で接続できることと会社の業務素材を扱ってよいことを分けて確認します。
まとめ:生成だけでなく、手元の素材を編集する用途が広がる
AdobeのGemini連携は、会話から画像編集やデザイン作成を頼めるようにする発表です。商品写真や販促画像の担当者に関係するのは、画像を新しく作ることだけでなく、手元の素材を仕事で使いやすい形へ整える使い方です。
要点を整理します。
- Geminiとの会話からAdobeの画像編集・デザイン機能を呼び出せます。
- 商品写真では、明るさ・色・切り取り方をそろえる用途が示されています。
- SNS向け画像では、同じ素材とメッセージを保ちながら配置を変える使い方が紹介されています。
- 利用にはGeminiアカウントとAdobeアカウント、Adobeとの接続が必要です。現時点では英語対応で、機能や回数は認証や契約条件に左右されます。
写真や画像の生成だけでなく、すでに手元にある素材を公開しやすい形へ編集する選択肢がGeminiの会話内に広がった、という点が今回のニュースの中心です。
AIを、自社の仕事で使える形にしませんか?
「画像や販促物づくりにAIを取り入れたい」「社員が日々の業務で使える方法を学びたい」と感じている企業さまへ。
boom nowでは、企業向けAI研修のご相談を受け付けています。現在の業務や社員に身につけてほしいことから、研修内容を一緒に整理します。

