AIは設計者の仕事をどう変えるのか、Autodesk幹部が語るCADとデータの未来
ITmedia AI+が2026年6月29日、米Autodesk幹部へのインタビュー記事を公開しました。AIが設計や製造の現場に浸透する中、CAD操作や設計者の役割がどう変わるのか、今後の業務プロセスやデータの在り方を提示します。
執筆者: オキタ+AI
ITmedia AI+が2026年6月29日、米Autodesk(オートデスク)のエグゼクティブバイスプレジデントであるジェフ・キンダー氏へのインタビュー記事「AIは設計者を置き換えるのか Autodesk幹部に聞くCADと設計データの未来」を公開しました。AIが設計や製造の現場に浸透する中、CAD(コンピュータによる設計支援ツール)の操作や設計者の役割がどう変わるのか、同社が描く将来像が示されています。
結論: AIは設計者を置き換えず「創造的な作業」を支援する
AIは設計者の仕事を奪うのではなく、面倒な定型業務を自動化して本来の創造的な業務に集中させてくれます。
- ・AIは設計者の代替ではなく、作業を効率化するパートナーとして機能する
- ・3Dモデルの作成やデータの整理など、繰り返しの多い作業が自動化される
- ・設計者はより高度な意思決定や、デザインのコンセプト設計に集中できるようになる
- ・導入にあたっては、社内の設計データをAIが扱える形で整理しておく必要がある
CAD操作から「AIへの指示」へと変わる設計業務
これからの設計業務は、手動での細かな作図から、AIに意図を伝えて選択するスタイルへと移行します。
従来の設計業務では、CADソフトを使って手動で細かな線を引いたり、寸法を入力したりする作業に多くの時間が費やされていました。しかし、AIの導入によってこのプロセスは大きく変わります。設計者が「このような強度と重さの部品を作りたい」と条件を指示すると、AIが自動的に複数の設計案を提案してくれるようになります。設計者はその中から最適なものを選び、微調整する役割を担うことになります。これにより、作図の手間が大幅に削減され、試行錯誤の回数を増やすことが可能になります。
AI時代に企業が備えるべき「設計データの整理」
AIの恩恵を最大限に受けるためには、社内に散らばる設計データを一元管理し、AIが参照できる状態にすることが不可欠です。
Autodesk幹部が強調するのは、AIを有効活用するための「データの在り方」です。AIは過去の設計データや製造実績を学習することで、より精度の高い提案ができるようになります。しかし、データが個人PCに眠っていたり、形式がバラバラだったりすると、AIは実力を発揮できません。企業が今から取り組むべきは、クラウドなどを活用して設計データを一元管理し、AIがアクセスしやすい環境を整えることです。これが、将来の競争力を左右する重要な準備となります。
出典
- ITmedia AI+(2026年6月29日) https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2606/29/news008.html