Copilot Creditsとは? Microsoft 365 Copilotの月額料金と追加費用の違い
会社でCopilotを契約していても、すべてのAI機能を月額料金だけで使えるわけではありません。
Microsoftは2026年9月23日の公式ブログで、企業向けAIの費用について、利用者ごとの月額料金と、AIが実行した作業に応じた料金を分けて考える方針を示しました。
後者の利用量を数える単位が「Copilot Credits(コパイロット クレジット)」です。
ただし、普段の質問が長くなっただけで、自動的に追加料金へ切り替わるという話ではありません。まず確認したいのは、使う機能が月額料金に含まれるのか、別途利用量に応じて課金されるのかという違いです。
目次
- 月額契約していても、別料金になる機能がある
- Copilot Creditsは、対象機能の利用量を数える単位
- 使った量は確認できる。ただし、事前の見積額ではない
- 上限を決めるときは、使えなくなった後も考える
- 費用を見るなら、人が直した時間も一緒に見る
- まとめ:まずは「どの機能に別料金がかかるか」を確認する
月額契約していても、別料金になる機能がある
Microsoft 365 Copilotの月額ライセンスでは、チャットやWord、Excelなどのアプリ内で使うCopilotを利用できます。
一方、複数の作業をまとめて任せる「Copilot Cowork」は、利用量に応じた課金の対象です。Microsoftの案内では、利用に必要なCopilotのライセンスとは別に、Coworkが実行した作業の費用がかかります。
Coworkは、依頼された内容に合わせて手順を組み立て、資料作成などを進める機能です。このように、回答するだけでなく作業も進めるAIを「AIエージェント」と呼びます。
同じCopilotという名前でも、料金の仕組みまで同じとは限りません。「何人に使ってもらうか」に加えて、「どの機能で、何を任せるか」が予算に関係するようになります。
なお、今回のブログは、この日にすべてのCopilotが従量課金へ変わったという発表ではありません。企業がAIを広く使ううえで、二つの費用をどう考えるかを説明したものです。

Copilot Creditsは、対象機能の利用量を数える単位
Copilot Creditsは、対象のAI機能を使うと消費される、利用量を数えるための単位です。利用量に応じて支払う方法と、あらかじめクレジットを購入する方法があります。
ここで注意したいのは、「質問1回につき1クレジット」のように、一律に数えるものではないことです。
Coworkでは、使うAIモデル、必要な情報を読み込む処理、外部の機能を呼び出す操作、作業を実行するための処理などによって消費量が変わります。
例えば、「この資料の要点をまとめて」と頼む場合と、「複数の資料を調べ、比較して、提案書の下書きまで作って」と頼む場合では、AIが進める作業が違います。
どちらも利用者から見れば一度の依頼ですが、裏側で必要になる処理は同じではありません。そのため、利用者数や質問回数だけでは、費用を見積もりにくいのです。
使った量は確認できる。ただし、事前の見積額ではない
Coworkでは、入力欄に「/cost」と入力すると、その作業でこれまでに使ったクレジットの概算や、月内の使用量、残りの利用枠を確認できます。
例えば、提案書の下書きを作った後で確認すれば、「この頼み方では、これくらい消費した」という目安になります。同じ種類の仕事を繰り返すなら、次の予算を考える材料にもなるでしょう。
ただし、この表示には二つの注意点があります。
- 作業を始める前に、必要なクレジット数を確定する機能ではありません。
- 正式な請求額を確認するための記録ではありません。
現場では作業ごとの概算を把握し、経理や管理担当者は契約に対応する請求情報を確認する。この役割分担が必要です。
また、自分の利用枠が残っていても、所属グループ全体の上限に達すると利用できない場合があります。「残量があるのに使えない」というときは、会社側の設定も確認します。
上限を決めるときは、使えなくなった後も考える
対象サービスについては、Microsoft 365管理センターで、利用者やグループごとの上限、使用量が一定に達したときの通知先などを設定できます。
ただし、通知と利用停止は別です。通知は担当者へ知らせる仕組みで、上限は対象サービスの利用を制限する仕組みです。上限に達すると、その対象となるエージェントやサービスを使えなくなる場合があります。
例えば、月末の報告資料をAIで作る運用にしているなら、月の途中で利用枠を使い切ったときの対応も必要です。
追加利用を誰が判断するのか。急ぎの作業は手作業へ戻せるのか。上限額だけでなく、この二つまで決めておくと、費用を抑えた結果、必要な仕事まで止まる事態を避けやすくなります。

費用を見るなら、人が直した時間も一緒に見る
企業が判断したいのは、クレジットの消費量が多いか少ないかだけではありません。費用をかけた結果、仕事がどれだけ進んだかです。
例えば、AIが短時間で提案書を作っても、内容の確認や修正に長くかかれば、期待したほど負担は減っていないかもしれません。反対に、多少の費用がかかっても、必要な品質の資料がそろい、担当者が顧客との打ち合わせに時間を使えるなら、継続する理由になります。
試す際は、一つの業務について次の三つを並べると判断しやすくなります。
- AIの利用にかかった費用
- 確認や修正を含めた、人の作業時間
- 出来上がったものが、仕事で使える内容だったか
「安く使えた」だけでも、「たくさん使われた」だけでも、導入の成果はわかりません。自社の仕事に対して、費用と効果が見合っているかを見ることが大切です。
まとめ:まずは「どの機能に別料金がかかるか」を確認する
Copilot Creditsを理解する出発点は、細かな管理画面を覚えることではありません。会社で使うCopilotのうち、月額料金に含まれる機能と、利用量に応じた費用が発生する機能を分けることです。
今回のポイントは、次の四つです。
- Copilot Coworkなど、月額ライセンスとは別に利用量で課金される機能があります。
- Copilot Creditsの消費量は、質問回数だけではなく、実行する処理によって変わります。
- 作業中の概算表示と、正式な請求情報は分けて確認します。
- 利用上限だけでなく、上限に達した後の対応も決めておきます。
AIへ仕事を任せる範囲が広がるほど、契約人数だけでは予算を考えにくくなります。まずは実際の業務で費用と仕上がりを確かめ、任せる範囲を判断していくことが必要です。
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