休暇を申請したいだけなのに、社内システムを開き、メニューから申請画面を探す。操作に慣れていなければ、手順を調べるところから始まることもあります。
AIが申請方法を教えてくれれば助かりますが、その後の入力作業は残ります。
Workdayが2026年10月13日に発表した更新は、もう一歩先を目指すものです。AI「Sana」にやりたいことを伝えると、説明を返すだけでなく、必要な画面を表示して手続きを進められるようにします。
目次
- WorkdayのSanaは、何をしてくれるAI?
- 休暇申請なら、その場で日付を選べる
- Claudeから経費精算を進める使い方も
- 新しいホーム画面と外部連携は、提供段階が異なる
- まとめ:AIが「手順を教える役」から「手続きを進める役」へ
WorkdayのSanaは、何をしてくれるAI?
Workdayは、人事や給与、財務などを管理する企業向けの業務システムです。Sanaは、その中で社員の依頼を受け付け、必要な情報の確認や処理を支援するAIです。
今回、WorkdayはSanaを中心とする新しいホーム画面を発表しました。社員の役割や予定などに合わせて、必要な仕事をまとめて表示する仕組みです。
特徴は、会話の内容に応じて操作画面も変わること。文章による案内に加え、日付を選ぶカレンダーや入力フォームなどを表示します。
社員がシステムの操作方法に合わせて動くのではなく、やりたいことに合わせて必要な操作が出てくる、という変化です。
休暇申請なら、その場で日付を選べる
Workdayが紹介した例の一つが、休暇の申請です。
Sanaに休暇を取りたいと伝えると、日付を選ぶ画面が表示されます。社員はそこで日程を選び、内容を確認して手続きを進めます。
従来の「申請画面はどこにあるかを調べる」という作業が、会話の中で必要な項目を確認する流れに変わります。

ただし、AIに伝えれば会社の承認手続きまで省略されるわけではありません。社員による申請内容の確認と、上司などによる承認は別です。会社で定めたルールに沿って処理されます。
今回注目したいのは、AIが人の代わりに何でも決めることではなく、手続きの途中で画面や手順を探す負担を減らそうとしていることです。
Claudeから経費精算を進める使い方も
Sanaを利用する場所は、Workdayの画面だけではなくなります。Claude Coworkとの連携は、早期提供が始まっています。
Workdayが紹介しているのは、出張後の経費精算です。Sanaが未申請の経費を知らせ、会社の規程に沿って申請内容を準備し、社員が会話の中で確認する流れです。
AIに「経費精算のやり方」を聞くだけでなく、実際の申請準備につながる点が違います。
もちろん、Claudeを契約すれば、どの会社の経費もそのまま処理できるわけではありません。Workday側の利用環境や連携条件が必要で、扱える情報も会社の権限設定に従います。

新しいホーム画面と外部連携は、提供段階が異なる
新しいWorkdayのホーム画面は提供が始まっており、管理者が有効化を選べます。ただし、追加の機能は今後も順次提供されます。
一方、Claude Coworkとの連携は早期提供の段階です。発表された使い方を、すべての利用企業がすぐに使えるとは限りません。
日本の企業が導入を検討する場合は、自社の契約で利用できるか、日本語でどこまで対応するかを確認する必要があります。
Workdayを使っていない会社にとっては、今すぐ導入する機能というより、業務システムとAIの関係がどう変わっていくかを見るニュースです。
まとめ:AIが「手順を教える役」から「手続きを進める役」へ
これまでのAI活用では、文章の下書きや質問への回答に注目が集まりがちでした。Sanaの更新は、休暇申請や経費精算といった日常の手続きにも、会話で進める使い方を広げるものです。
今回のポイントは、次の3点です。
- 依頼に合わせてカレンダーや入力フォームを表示し、手続きを支援する。
- Claude Coworkから経費精算を進める連携も、早期提供が始まっている。
- 会社の権限や承認ルールは残り、利用できる機能は提供段階や契約によって異なる。
業務を楽にするAIは、必ずしも大きな資料を作ったり、難しい分析をしたりするものだけではありません。普段の仕事にある「どの画面から進めるんだっけ」を減らすことも、身近な変化になりそうです。
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